2011年8月アーカイブ

某月某日

- 光明寺たそがれ夏祭り 2011 開催によせて

とある夏の夜、光明寺僧侶の松本くんとお寺で打合せしたあと、神谷町で馴染みの中華屋『天下一』にてご飯を食べた。

僕は迷わず生ビール。松本くんはお酒を飲まなくなったので、ちょっと迷ってホッピーの「ソト」だけ。
ニンニクたっぷりのジャンボ餃子をつまみながら、ひとときの世間話。

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最近インド留学から東京に戻った松本くんは、新しい家に家電や家具を買い揃えなければならない。
そんな時、インターネットのレビューや評価等を割りとよく調査する派だそうだ。
彼がお坊さんになる前からの付き合いなので、そういうタイプである事をよく知っている。また彼も僕が同じタイプである事をよく知っている。
昔から二人とも「せっかくだから」が口グセ。だから「やっぱそうなるよねー」なんて共感しあったのだ。

学生の頃ならいざ知らず、社会人になって少しはお金を持った今でも機能や価格比較をトコトンやってしまう自分たち。。。
良いものを安く手に入れたいというのは消費者の行動として自然だけど、調査に費やす時間を考えたらある程度で切り上げる潔さも大事なんだろね、なんて判りつつもショーブンだから仕方が無いという気もする。
その志向は別に家電や家具に限った事ではないし。

ただ、それこそここ十数年のインターネットの普及で情報は溢れかえっている。
プロアマ問わぬレビューの嵐、なんでも得点化、または企業の卑しい系マーケティング趣向にも正直辟易だ。
世の中よってたかって物の品質を平均化させたがってるような居心地悪さを感じる。
「昔は物を買うにも博打感があった」
なんて言ってる人も居るけど、その意見には賛成だ。
真剣さがこだわりならば良いけれど、飽和しきった情報が思考を画一的な損得勘定に限定させる傾向にあると思えるのだ。
情報や選択肢はたくさんあったほうがいいけど、判断基準には一貫性が必要。あとは直感と瞬発力。

話しながらそこまで気付いた僕と松本くんは、僕ら2人に少し欠けていると思えるこの「何か」をまとめるキーワードを思いついた。
『豪快さ』だ!
今の時代に必要なのはキット『豪快さ』
そうだ、豪快さんでいこう!!

お腹いっぱいになっただけではない満足感をもって僕らは中華屋を出た。
ビールを飲んだ僕だけ酔っ払って、だけど松本くんもホッピー(ソトだけ)でなんだか調子いい感じで、帰り道の経路探索をする僕を制した。
「豪快なヒトは帰りかたなんて調べないんじゃない?」
その時はそれもなんだかいいな、と思えたので調べるのはやめて取り敢えず同じ方向の地下鉄に乗ったのであった。

『お寺の音楽会 誰そ彼』はレビューも星もついていないけど、選択にこだわる数名の仲間たちが毎回自信をもってお寺にお招きする要素の集合体だ。

有難くも足を運んでくれる皆さんの、瞬発力と一貫性、そしてちょっとの博打感でもって選択してもらえていたら、とてもうれしい。

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某月某日

音泉温楽」という温泉で行なわれているライブイベントがある。
2009年、2010年の秋に長野の渋温泉にて、
今年の春には群馬の四万温泉で開催された。
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発案者であるサワサキヨシヒロさんは、誰そ彼や築地本願寺ライブのご縁で親しくさせて頂いてるので、第一回の渋温泉開催の時は企画の段階から協力させて頂いた。
このイベントの為に誰そ彼スタッフで下見旅行をしたり、実際の運営の中での現地の方々とのふれあい、そしてお湯も素晴らしいのですっかり渋温泉のファンになってしまった。

今年の春の四万温泉での開催の折には、諸事情により止むを得ず不参加だったが、やはり同様に良いイベントとなった事、とても良い温泉地である事を聞いて一度行ってみたいと思っていたのだ。

お盆に小さな夏休みが取れたので、急遽四万温泉に行ってみる事にした。
早速サワサキさんに電話をして四万温泉のオススメを聞き、高速バスを予約した。東京から3時間ちょっとの小旅行。

下記に四万温泉レポートをまとめるので、もしも再度四万温泉で音泉温楽が開催されたらご活用頂きたい。
また、イベントがない時でも良い温泉地なので「週末一泊で温泉に」なんて時にはとてもオススメ。

■積善館 元禄の湯
全国にいくつかあるらしい「千と千尋の神隠し」のモデルになったという旅館のひとつ。
思わず息を止めて渡りたくなる橋もあり、
観光客たちの撮影ポイントになっている。

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積善館「元禄の湯」は"大正浪漫"な趣きの残る、歴史剥き出しのお風呂。小分けにされた浴槽に、古き良き浴場の原風景を見るよう。

ギンギンギラギラの日光と川遊びの子供たちの賑わいを取り込む開放的で何気ない窓や、浴槽からの目の高さにある鯉水槽などに、温泉という半公衆な施設に巡ってきたプライベートとパブリックへの思いを馳せる。

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無色透明でぬるくもなくあつくもない、ちょうどいい温度。
隣の浴槽の老翁の聞き取れそうで聞き取れない言葉に耳を傾けて、じっと沁むお湯を感じる。

■中生館 かじかの湯
今回の旅の主目的でもあった、源泉足元湧出の露天風呂。四万温泉最奥の山の中にある。
湯船までの道は雨の後はヒルが出るという注意を受けたが、実際現れたのは1mくらいのヘビ。お風呂前の無防備なスタイルでヘビと対峙するのはインパクトがあったけど、そんな冒険気分もまた素敵。。。

苦難(?)乗り越え目指す天然の岩風呂は、川のせせらぎと蝉の鳴き声、木々のざわめきのサラウンドの中にぽっかりとそこだけ切り取られたかのように口を開け、ぶくぶくとお湯を吐いていた。

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積善館と同じく無色透明でキラキラと緑を写しこむお湯に豊かさを思い、身を浸かると心地の良いぬるさ。正に足元から湧き出る温みを感じていると、ぽかぽかあったまってくる。
お湯をあがると今度は川の上流から吹いてくる8月の涼しい爽やかな風!
この風とお湯のループに委ねていると、時の経過も忘れて浸ってしまい、遂には美しいたそがれを迎えるのであった。

■御夢想の湯
頼光四天王の一人の夢に現れた童子が云々、、、という温泉地にありがちな伝説の残る四万温泉発祥の湯。
無料で入れる公衆浴場となっている。

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朝イチで飛び込んだら、お湯が熱い!
あとから来た見知らぬお兄さんと二人で躊躇いつつもお湯を少し汲み出して水で埋めつつなんとか入った。
朝のぼやけた頭がキリッと引き締まる気持ちいい高温。
出た後に感じる涼しい風とあいまって、浴後の印象が一番気に入ったお風呂だった。

浴場で初対面の人とあれこれ話す旅情もまた良し。

■四万たむら 露天風呂森のこだま
四万の老舗旅館たむらと、四万グランドホテルの日帰り入浴が利用できる。

どれもキレイに整えられ、趣向を凝らして飽きさせないバリエーション豊富なお風呂は、家族連れやカップルには楽しいはず。
湯は加水されているが、さらっといくつものお風呂にはいるにはちょうどいい温度。
日帰り入浴1680円てのはやや高めだと思うけど、ちょっとした温泉アミューズメントのような楽しみ方が出来る。

滝の見える露天が特に気に入ったな。

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