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ホット・スプリング・ヘッズ

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某月某日

音泉温楽」という温泉で行なわれているライブイベントがある。
2009年、2010年の秋に長野の渋温泉にて、
今年の春には群馬の四万温泉で開催された。
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発案者であるサワサキヨシヒロさんは、誰そ彼や築地本願寺ライブのご縁で親しくさせて頂いてるので、第一回の渋温泉開催の時は企画の段階から協力させて頂いた。
このイベントの為に誰そ彼スタッフで下見旅行をしたり、実際の運営の中での現地の方々とのふれあい、そしてお湯も素晴らしいのですっかり渋温泉のファンになってしまった。

今年の春の四万温泉での開催の折には、諸事情により止むを得ず不参加だったが、やはり同様に良いイベントとなった事、とても良い温泉地である事を聞いて一度行ってみたいと思っていたのだ。

お盆に小さな夏休みが取れたので、急遽四万温泉に行ってみる事にした。
早速サワサキさんに電話をして四万温泉のオススメを聞き、高速バスを予約した。東京から3時間ちょっとの小旅行。

下記に四万温泉レポートをまとめるので、もしも再度四万温泉で音泉温楽が開催されたらご活用頂きたい。
また、イベントがない時でも良い温泉地なので「週末一泊で温泉に」なんて時にはとてもオススメ。

■積善館 元禄の湯
全国にいくつかあるらしい「千と千尋の神隠し」のモデルになったという旅館のひとつ。
思わず息を止めて渡りたくなる橋もあり、
観光客たちの撮影ポイントになっている。

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積善館「元禄の湯」は"大正浪漫"な趣きの残る、歴史剥き出しのお風呂。小分けにされた浴槽に、古き良き浴場の原風景を見るよう。

ギンギンギラギラの日光と川遊びの子供たちの賑わいを取り込む開放的で何気ない窓や、浴槽からの目の高さにある鯉水槽などに、温泉という半公衆な施設に巡ってきたプライベートとパブリックへの思いを馳せる。

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無色透明でぬるくもなくあつくもない、ちょうどいい温度。
隣の浴槽の老翁の聞き取れそうで聞き取れない言葉に耳を傾けて、じっと沁むお湯を感じる。

■中生館 かじかの湯
今回の旅の主目的でもあった、源泉足元湧出の露天風呂。四万温泉最奥の山の中にある。
湯船までの道は雨の後はヒルが出るという注意を受けたが、実際現れたのは1mくらいのヘビ。お風呂前の無防備なスタイルでヘビと対峙するのはインパクトがあったけど、そんな冒険気分もまた素敵。。。

苦難(?)乗り越え目指す天然の岩風呂は、川のせせらぎと蝉の鳴き声、木々のざわめきのサラウンドの中にぽっかりとそこだけ切り取られたかのように口を開け、ぶくぶくとお湯を吐いていた。

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積善館と同じく無色透明でキラキラと緑を写しこむお湯に豊かさを思い、身を浸かると心地の良いぬるさ。正に足元から湧き出る温みを感じていると、ぽかぽかあったまってくる。
お湯をあがると今度は川の上流から吹いてくる8月の涼しい爽やかな風!
この風とお湯のループに委ねていると、時の経過も忘れて浸ってしまい、遂には美しいたそがれを迎えるのであった。

■御夢想の湯
頼光四天王の一人の夢に現れた童子が云々、、、という温泉地にありがちな伝説の残る四万温泉発祥の湯。
無料で入れる公衆浴場となっている。

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朝イチで飛び込んだら、お湯が熱い!
あとから来た見知らぬお兄さんと二人で躊躇いつつもお湯を少し汲み出して水で埋めつつなんとか入った。
朝のぼやけた頭がキリッと引き締まる気持ちいい高温。
出た後に感じる涼しい風とあいまって、浴後の印象が一番気に入ったお風呂だった。

浴場で初対面の人とあれこれ話す旅情もまた良し。

■四万たむら 露天風呂森のこだま
四万の老舗旅館たむらと、四万グランドホテルの日帰り入浴が利用できる。

どれもキレイに整えられ、趣向を凝らして飽きさせないバリエーション豊富なお風呂は、家族連れやカップルには楽しいはず。
湯は加水されているが、さらっといくつものお風呂にはいるにはちょうどいい温度。
日帰り入浴1680円てのはやや高めだと思うけど、ちょっとした温泉アミューズメントのような楽しみ方が出来る。

滝の見える露天が特に気に入ったな。

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某月某日

ふとしたご縁で1年間くらい誰そ彼のスタッフをしてくれていたポルトガル人のダニエル君からFacebookで久々に連絡があった。
ICUを出てシンガポールで働くと言っていたが、今はヨーロッパ方面に居るとの事。元気で何より。
しかも、日本を離れても、日本の70年代の音楽が大好きで、細野晴臣や森田童子なんかを聴いているそうだ。

彼は2009年に長野の渋温泉で開催されたライブイベント「音泉温楽2009」にもスタッフとして一緒に参加してくれた。
その際に出演していた渚ようこさんのライブがえらくお気に入りだったらしく、その時の動画から「この曲は誰の曲か?」という質問をされた。
昭和の歌謡曲のようだが、知らない曲だったのでインターネットで調べたところ、中島みゆき作曲の『世迷い言』という曲である事がわかった。
元々は日吉ミミに提供した曲だそうで、Youtubeにこの映像があがっていた。


僕は79年生なので、ムー一族はよく知らず、ドリフもぎりぎりの世代だ。でも、土曜日にドリフを見るのが楽しみであった記憶はある。
この映像を見てしばらくノスタルジーに浸ってしまった。

こういうのが好きなんて変なポルトガル人だなと笑ったが、彼の母国語に「サウダージ(郷愁)」という言葉があるのを思い出し、案外こんな感じで世界共通なのかもな、と思ってまた笑った。

その数日後、BSでキャロル・キングとジェイムス・テイラーの2007年のライブを見た。
「出来る限り70年代の時にようにやろうとしている。」なんてMCを挟みながら、リラックスしたムードで演奏が進む。
二人とも結構いい歳だとは思うが、凄く上品に歳をとっている感じで安心して見られた。


ジェイムス・テイラーのフォーク~カントリー経由の乾いた風と、キャロル・キングのしっとりとしたピアノバラード、
時にソウル・フィーリングを増した熱い演奏や、二人のハーモニーを聴かせる楽曲もありとても楽しんだ。流石の円熟。

90年代に10代を過ごした僕には、「70年代のものはいい」という勝手なイメージがある。
リバイバルとかの関係なんだろうか。60年代は遠い昔のように思えるし、80年代はなんとなく覚えているから、70年代に憧憬を抱いてしまうのか。
だけど、ダニエル君に「遠藤さんは90年代好きですよね」なんて言われたのは図星で、90年代が大好き。00年代はどう読んだらいいのかわからないし、思い入れが無い。
以上から、人のサウダージの季節は「生まれる前10年間」と「生まれた後の20年間」で決まり、って事でどうだろうか。

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